愛ガ降る



「…実は、お前の手術が終わった次の日…、陸くんはこの病院に向かっていたんだ…。
…その時…陸くんの目の前で車道へと飛び出してしまった子どもがいて…。
…陸くんは、その子を助けて事故に巻き込まれてしまったんだ…。」



お父さんは言葉に詰まりながら、本当の事を話した。



あたしの心臓の鼓動は徐々に速さを増し、手には尋常ではない汗を握っていた。


大概くんの安否を聞いてしまったら、あたしの心臓が耐えられなくなってしまうのでは…と思うほど怖く、全身の震えが止まらなかった。



しかし、どうしても聞かずにはいられなかった。



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