愛ガ降る
「…それで…?
…大概くん…は…、無…事…なの…?」
あたしは、息の詰まる思いで聞いた。
「……まだ、意識は戻っていない状態だ…。」
「…生きているんだ…、意識は…戻るんだよね…?」
「…今のところ、医師は意識が戻る可能性は低いと言っている…。
…それに、今も危険な状態が続いていると…。」
「……うそ…だ…。
…そんなの嘘だよ!!大概くんは、ずっとそばに居るって約束してくれたんだもんっ!!」
今すぐにでも、大概くんの元へ駆けつける事も出来ない自分に苛立ち、ただ泣き崩れた。
お母さんは、ずっと窓の外を見ながら泣いているままだった。