愛ガ降る



その後の入院生活は、医師の言う事には絶対に従い、病室でも安静に過ごしていた。



ユウちゃんは、あたしの両親から大概くんの事を口止めされていた事もあり、あたしが事実を知ったと分かると、すぐに病院に駆けつけてくれた。



それから毎日、ちょっとした間に顔を出してくれるユウちゃんとのおしゃべりの時間には本当に癒された。



大概くんの分まで気を使っているユウちゃんの優しさには、感謝の思いでいっぱいであった。



そんな規則正しい生活の甲斐あって、体は急速に回復し、1ヶ月も経たないうちに退院の話がでた。



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