愛ガ降る



「明日の検査結果でいよいよ退院できるみたいよ。
陸くんも今は落ち着いているし、今度はあなたが会いに行ってあげないとね。」



お母さんは穏やかな表情で話した。



「うん。
早く会いたいな…。」



あたしは写真を見ながら、どんな時でも絶対に忘れる事のなかった大概くんとの再会を心から楽しみにしていた。



「お母さん、明日退院出来たら真っすぐ大概くんの所に行ってもいい?」



「そうね。
お父さんに送って行ってもらいましょうね。」



あたしは待ちに待った退院と久しぶりに会える嬉しさとが入り混ざって、高まる興奮を抑えながら胸を弾ませていた。



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