愛ガ降る
『アズ、大概のこと諦めるのはまだ早いよ!!』
「……??
……でも…。」
戸惑うあたしの言葉も気にとめず、ユウちゃんは少し興奮気味で話し続けた。
『大概、今日学校に来てなかったんだって!!サッカーの試合だったらしいよ!
だから、アズの机見てないんだよ!』
ユウちゃんの早口なしゃべりに、言葉がうまく頭に入ってこなかった。
『今、タケルのサッカー部の友達から聞いたから間違いないよ。アズ、良かったね!』
頭はまだ混乱していたが、思いもよらなかった事に、大概くんがあのメッセージを読んでなかったという事実が分かると、急にホッとして力が抜けた。