愛ガ降る
「…そっかぁ、大概くん読んでなかったんだ…。
でも…、だからと言ってもう一度書くなんてできないよ…。」
『だからぁ!
何も同じこと書かなくてもいいじゃん!
もっと気楽なことから書けばいいんだって!』
思いがけなかったユウちゃんからの報告は、あたしを一変させた。
「…そっかぁ、そうだよね!
ありがとうユウちゃん。」
ほんの数時間前までは、立ち直れないほどのショックを受けていた自分が嘘のように心が晴れていた。
おまけに、大概くんがサッカー部だったことも知ることができた。
やっぱり諦めるなんて出来ない。
微かな望みがあると知った途端、欲が出てきた。