愛ガ降る



だって…。



もっと可愛くて…、

もっとスタイルがよくて…、

もっと…、
自分に自信が持てるものが、1つでもあれば…。



何一つもっていないそんなあたしは、とてもちっぽけに思え、光包まれた彼にはほど遠い存在にしか思えなかった。



まして、数多くのライバルの存在を知れば、敗北は目に見えている。



彼に一目惚れしたと素直に口に出して言えるはずがなかった。



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