愛ガ降る



あの球技大会から、数日…。



あれから“大概 陸”が頭から離れない。



これまでにも片思いの経験はあったが、彼に対しての気持ちは、これまでとは違っていることを感じはじめていた。



いつもなら親友のユウちゃんに真っ先に話し、浮かれた恋バナと妄想の話で盛り上がっているはずなのに、いまだにユウちゃんには話していない。



隠しているわけではないのだが、どうも話せなかった。



なんだか気軽に口に出して言える話ではないような気がしていたからだった。



しかし、そんなあたしに思いがけない衝撃の日が訪れた。




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