愛ガ降る
試合が始まると、やはり大概くんに釘付けとなる。
あたしの手には、昨日作ったブレスレットが握り締められていた。
パワーストーンの効力を信じ、全力で応援した。
試合開始10分。
最初のゴールが決まった。
先制点は大概くんだった。
それがきっかけでチームに活気がつき、次々とゴールが決まり見事圧勝した。
整列の挨拶が終わると、大概くんは1人スタンド席に駆け寄り、あたしを見た瞬間、笑顔でガッツポーズを見せた。
思いがけない大概くんの仕草にドキッと胸を打ち、周りをすぐに見渡した。