mysterious [ﾎﾗｰ]

『ねぇ…？
カンナはちょー頭いいから分かってるよねぇ？

今ナギサが何言いたいか。』

ぐるっと頭をこいらに向け目を見開いたナギサの顔が狂って見えた。

だが恐怖はなかった。

逆にやっと本性が見えた、と何故か安心すら出来た。

『わかるよ？
誰にも言わない。
あかりを虐めるならそうしな。
私は状況に合わして話し合わすから。』

そう言うとナギサはいつも通りの笑顔に戻り私に抱き着いた。

『カンナだーいすきっ★
ありがとうね♪
カンナはナギサの親友だよっ★』
ナギサは何事もなかった様に帰って行った。

そして次の日………

『おっはよ〜♪』

ナギサが教室に入ると皆が寄ってきた。

『ナギサ…クミ突き落としたって…まじ？』

それを聞いた瞬間泣き崩れるナギサ。

皆オロオロとする中、あかりは勝ち誇った笑顔を見せた。

『その…噂っナギサっ
気にしない…ようにっしてたのにっ！』

わんわんと泣くナギサに皆が同情しだし、次第にあかりを睨み始めた。

『ちょっ…！
私はみたのよ…！
何嘘ついて…―』

『ナギサは虐められてたのよ。』