はうす～Love HOUSE Life～

＿＿＿＿……というわけで荷造りも終わり、
お母さんに渡された地図を見ながら目的地（今日からお世話になるMy house）
に辿り着いたわけだが……、
「デカくね？！」
このマンションを見た第一声がこれ……。
庶民なのが丸分かりですな。
「とりあえず入るか。」
えーっと、たしか３０５、３０５……
「あっ、あった！」
３０５号室の鍵を取り出し、ドアを開けた。
さすが、半年前に完成しただけある。
新築独特の匂いがした。結構この匂い好き。
……ん？なんか…部屋数多くね？？
「ここ……２ＬＤＫ？」
私１人で住むから部屋１個でいいのに…。
ここしかなかったのかな？
「まぁいっか。荷物の整理しよ！」
そう意気込んで、すでに届いている段ボールの箱を開けて整理していると……。

ガチャガチャ…

えっ？なんか鍵開ける音が聞こえたんですけど？！
いや、気のせい？

ギィィー…バタンッ

やややや、気のせいじゃない？！
だっ誰だ？！泥棒か？！金目の物はありません！！
そう思った私は、そばにあった高校の教科書（理科総合Ａ）を持ってリビングのドアを見つめた。

ガチャッ

開いた！よしっ！！
「出てけー！金目の物なんてウチにはないから！！」
私は、そう言って教科書をヤツの顔面目がけて投げた。

バシーン！

クリーンヒット！ナイス、私！！
そう思った私だが、改めてヤツを見た瞬間
目をこれでもかというくらいに開いてしまった。