男子校ファイター


「結構狭いね。今回。」
「ですね。」

ソファーの上に荷物を置き、仲良さそうに話す2人。
なんだか、おっとりした。

「…あれ!?」
「んー?」

何かたんないと思ったら…

「ベット2人分しかなくないですか?」

「…あー。あるよ。」

そういって、秋先輩は二段ベットの下の棚に手をかけた。

…ガラガラガラガラ

現れたのは…ベット。
2段ベットの下に更にベットがくっついて…

3段ベットだったらしい。

「じゃ、どこで寝るか決めるか♪」
「…うんっ」

男子2人に女子1人。

「「「最初はグーっ、ジャンケンポイッ」」」

パー…グー…グー…

「勝ったぁ☆」
「「負けたぁー(泣)」」

何気ジャンケンごときに熱くなってる自分になぜか笑ってしまう。

勝ったのは…樂だ。

「じゃ、俺ココー♪」

一番下の収納式ベットに飛び込む樂。
…あたしもあそこが良かったのに。

「俺会長に部屋の確認してくるんでっ。ほんじゃ、続きどぉぞ☆」


「「最初はグー、ジャンケンポイッ!!」」

グー…チョキ。


「…負けたぁっ!!」
「勝ったぁっ☆」

ジャンケンに勝ったあたしは真ん中の段に寝転ぶ。

「あったしココー♪」
「…じゃ、俺ココー☆」




「え…。」




急にあたしの隣に寝転ぶ秋先輩は、こっちを向いて軽く微笑む。

「輝ちゃんと一緒が良いなぁー♪」
「…っ」

「っちょ…秋先輩っ。」
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