旦那の貴方は俺様王子!?
「ゆ、優介君が?」
「うん。”考えさせてくれ”って。」
「OKじゃなかったの?」
「まだわかんない。そんで今あたし、実家にいるんだよね。気まずいから。」
「そっか~…。」
女性特有の悩みだよね…。あたしにはまだ分からないけど。
「結婚もしてないからさ。あたし達。」
「そういう事、優介君は考えてないの?」
「知らない。もしさ、これがきっかけで別れる事になったら…。」
唯ちゃんの目に涙が溜まる。
「だ、大丈夫だよ!優介君、きっと産んで欲しいに決まってるよ!」
「そ、そうかなぁ…。ぐすっ」
「そうだよ!もし別れるなんて言ってきたら、あたしがぶっとばすから!」
「…ぷっ。ありがとう。心。なんか安心したよ。」