旦那の貴方は俺様王子!?
~遺書~
心へ
心。お父さんはもういない。
これからは、お前がこの家を守るんだ。
お父さんの会社の社長さんで、「浩太」、
と言う人がいるんだ。
心の事をきっと守ってくれると思う。
お父さん的には、この人と幸せになって、
この人と一生を共にしてほしいんだけど…。
でも、最終判断は心だ。
心には、お母さんのネックレスを形見にしよ
うと思う。
きっと似合うだろう。
心。お父さんは心が大好きだ。
それも、可愛い笑顔がな!
ずっと笑っていてくれ。そしたらもう、何も
いらないよ。
こんなお父さんですまない。
孫の顔、お墓につれて来て見せてくれよ。
「迷った時は、隣にいる人を頼るべし」
お父さんの自慢の娘、心へ
「お、お父さん…。」
「心…。」
「お父さぁぁぁん!!」
私が泣いている時、そばにいたのは浩太さんだった。