春夏秋冬、君を包む風が吹く。
指先ひとつで。
ひょんなきっかけで、メールアドレスを交換して。
時々気が向くと、メールをする関係にまでなれた。
今までの私からしたら、相当、大前進。
焦っちゃだめだって思う。
でも、心ひそかに願っていることがあって。
間に合うかどうか、確証がない。
もし今、この気持ちを伝えたら。
大きすぎて、君はきっと、びっくりしちゃうだろうな。
長い長い間、そして今も、ずっと。
独りよがりの想いは、勝手に大きく膨らんでいって、いつの間にか自分でも、どうしようもなくなってた。
だからちょっとずつ。
指先ひとつで、このメールを送るたびに。
私の気持ちを少しずつ載せて。
君に伝わればいいのに。
指先ひとつで。
返ってくるメールに載せて。
君の想いも、わかればいいのに。