最愛のコイビト
手慣れた手つきでポストを


開けて、エントランスを


通りーーー




薄ぐらい廊下の
1番奥にある部屋……





私はドアの前に立ち鞄から

鍵を探す




あれっ…?




薄ぐらくて…なかなか


鞄から鍵を取り出す事が


出来ない





そしてーだんだん




近付いてくる足跡…
ーコツコツ…コツ…




「おまえ鍵も見つけられへんのか?」


ガチャ…ガチャ…バタン!!



はぁ?!
何様?コイツ……



その場にしゃがみ混んでた

私に投げ掛けられた冷たい言葉………




もう…うんざり……
「…ハァー……」



自然と零れ落ちる溜め息…




私は目で追った背中を睨み付けた
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