君を想えば

満開

桜の花は、

満開に咲き乱れ、

気が付けば、

青々とした葉に姿を変えていた。

私は今だ、

満開に咲き乱れることは出来ず、

むしろ五分咲きにもならない状態だった。


もうすぐ夏が来る。

康介とは相変わらずの毎日を送っている。

そしてもう一つのお隣りさんとも、

相変わらずの日々を送っている。




ただ少しだけ変化が。。。



康介とメールをするようになった。

電話はたまに。

康介のメールは本当に素っ気なくて、

たまに康介じゃない人が返信してくれてるんじゃないかと疑ってしまうほどだ。

あの返信メールを見るたびに、

結構落ちる。

相手にされてないような、

そんな感じがしてたまらなかった。





あ…、

今日も来てる。




どうやら私より先に、

勝也の方が早く春がきそうな予感。

最近勝也の部屋には、

勝也と同じクラスの南ちゃんがよく遊びに来ている。

多分、

学年１可愛いんじゃないかな。




「いいなぁ〜…。」

楽しそうな笑い声を聞きながら、

私は康介からの返信を待っていた。

一向に光らない携帯。

夏が近くなるのは嫌だね。

お隣りさんの声が丸聞こえだ。





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