君を想えば
即答したのはマズかったかな…。

後になって少しだけ後悔した。

軽い女とか思われてないか、

とてつもなく心配だった。




20分くらいして、

康介からメールが…。


【着いた。】


私は慌てて家を飛び出した。

家の前には康介が居た。

ありえない光景。

素敵過ぎる光景。



「暇人。」

「お互い様。」


私達は近所の公園へ向かった。

昔康介もこの辺りに住んでいたから、

土地勘はいい。

康介が言うには、

あまりにも暇過ぎたから、

急に走りたくなったらしい。

私の家までの距離がちょうど良かったんだって。

そんな理由でも、

私は充分嬉しかった。




公園へ向かう途中のことだった。



「あっ…。」



勝也だ。

勝也に気づかれた。



「勝也じゃん。」

康介が声をかけた。

「よぉ。」


いつの間にか、

康介と勝也は話すようになっていた。

康介は勝也の存在もきちんと覚えていた。


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