君を想えば
第一章

新生活

今日から私は1年4組。

新しい顔ぶれがズラリと並ぶ。

このドキドキは、

なんとも表現しぬくいけど、

あえて何かに例えるならば、

ディズニーシーのタワーオブテラーを、

上から下まで落ちたときの気分。

………まぁ、

分かる人にだけ分かればいい話だけど。



美夜子と一緒に、

手を繋いで教室に飛び込んだ。

あいのりで、

国境を超える時みたいに、

手を繋いでジャンプして教室に入った。

これから新しく友達になるクラスメイトは、

やっぱりみんなどことなく緊張している表情をしている。



「なんかドキドキするね…。」

美夜子が珍しく緊張している。

とりあえず私達は席についた。

美夜子とは結構遠いこの席。

でも1番後ろの席だから、

このクラスを一望することが出来る。



色んな子が居る。

ぼ〜っと窓の外を眺めてる子。

髪の毛をいじってる子。

携帯をピコピコしてる子。

そんな子達をじろじろと眺める私。



「人間観察好き?」

「え?」

そんな私を観察していた隣の男子。

私を見て微笑んでいる。

「俺、ずっとお前見てた。

面白いなお前。」

「あっ…どうも。」

どうも?

どうもなの?


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