君を想えば
「話ってなに?」

屋上で私達は話し始めた。

太陽が眩しくて、

更に南ちゃんはもっと眩しく見えた。



「あの…カッチのことなんだけど。」

勝也のこと?



あぁ〜!!

そっかそっか!!

この二人まだ付き合ってなかったんだ。



「南ちゃんが勝也を好きだって話?」

「えっっ!?なんで知ってるの!?」


えっ!?

まさか南ちゃん天然!?

それとも…演技?

あんなに分かりやすい態度してたら、

普通は誰でも気付く。

勝也だって絶対に気付いているはず。



「見てたら分かるよ。」

「そうなんだぁ…。恥ずかしい。」

「それで私は何をすればいいの?」

「………。」



急に口を閉ざしてしまった。

どうしたんだろう。


「南ちゃん?」

「ずっと聞きたかったことがあって…。」

「なになに?」

「春菜ちゃん、

本当にカッチとは何もないのかなと思って。」




康介と似たようなことを言う子だ。

なんでみんな分かってくれないんだろう。

私と勝也の関係を。


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