さよなら異邦人
私は息子の龍之介に、野うさぎのURLを教えた。
「何も父さんの作品だけを読めとは言わないよ。もし、お前なりにこれは面白いというような作品があったら、教えて欲しいんだ」
「結構マジなんだね」
「やるからにはな」
「なんか、普段のオヤジじゃないみたいだ」
「見直したか?」
「ちょっとはね」
居間では、妻の淳子がこちらを不思議そうな目で見ていた。
「暇な時に覗いてみるとするか」
そう言いながら、息子は自分の部屋へ戻って行った。
龍之介と久し振りに話し込んで気分が良かったせいか、発泡酒二本の酔いは、いつもよりいい感じにさせてくれた。
「はい、あなた」
居間でテレビに夢中になっているものとばかり思っていた淳子が、テーブルの上にノートパソコンを置いた。
「朝が早いんだから、余り遅くならないでね」
そう言って淳子は奥の寝室へ行った。
「何も父さんの作品だけを読めとは言わないよ。もし、お前なりにこれは面白いというような作品があったら、教えて欲しいんだ」
「結構マジなんだね」
「やるからにはな」
「なんか、普段のオヤジじゃないみたいだ」
「見直したか?」
「ちょっとはね」
居間では、妻の淳子がこちらを不思議そうな目で見ていた。
「暇な時に覗いてみるとするか」
そう言いながら、息子は自分の部屋へ戻って行った。
龍之介と久し振りに話し込んで気分が良かったせいか、発泡酒二本の酔いは、いつもよりいい感じにさせてくれた。
「はい、あなた」
居間でテレビに夢中になっているものとばかり思っていた淳子が、テーブルの上にノートパソコンを置いた。
「朝が早いんだから、余り遅くならないでね」
そう言って淳子は奥の寝室へ行った。