さよなら異邦人
 私は『さよなら異邦人』をどう終わらせるかで頭を悩ませていた。


 影山里佳子との絡みが、一つの山場を終えた今、物語をどう結末に持って行くかで、この作品の価値は決まると考えていた。


 作品の感想ノートを見ると、TURUKOさんの他には、まだ誰も感想を書いてくれていない。


 これまで読まれたページ数を書いたページ数で割ってみる。


 うちの家族とTURUKOさんの他にも、読んでくれている人はいるようだ。


 それを無言の応援と考えよう。


 書き込みの無い寂しさから、何と無く自分自身で手応えを失くし掛けていた所、タイムリーというか何というか、TURUKOさんからの書き込みがあった。


『……実は、私にも似たような経験がありました。

 とは言っても、それは友人を亡くしたという点での事。

 雨に濡れて、ホテルで雨宿り……の方ではありません。

 残念ですが……苦笑

 随分と昔の話になりますけども。

 更新分を読んでいて、ふとその頃の事を思い出してしまいました。

 連休の間、たくさん更新される事を楽しみにして居ります。

 では又 m(_ _ )m TURUKO 』


 その時の私は、友人を亡くした体験という部分を、特に気にも留めず読み流していた。




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