あの空の向こう
診察室に着くと、亮先生は俺をベッドに寝かせ、聴診器で胸の音を聞き始めた。すると、亮先生が看護婦さんに「すぐに、吸入器と点滴を用意して。」と言い看護婦さんは、診察室を出て行った。
俺は「ゼェ…先生…注…射…嫌だ…」とだけ一生懸命伝えた。
しかし、亮先生は難しい顔をして「太陽君、よく聞いて…太陽君が注射嫌いなのは知ってるけど、吸入器だけじゃ喘息が治まりそうにないんだ。だから、注射頑張ろ!」と、看護婦さんが持って来た点滴をベッドに置き、俺の腕を消毒しだした。
俺は息が苦しいのも忘れ、「イ…ヤだ…ヤ〜」とベッドを降りようとした。
しかし、そこはもう亮先生は慣れていて、すぐに看護婦さんに俺を押さえるように指示を出し、俺はあっさり押さえつけられてしまった。
「大丈夫。すぐ終わるから」「や…だ。離し…て…」俺の顔はもう、涙や鼻水やらでぐちゃぐちゃ。
俺は「ゼェ…先生…注…射…嫌だ…」とだけ一生懸命伝えた。
しかし、亮先生は難しい顔をして「太陽君、よく聞いて…太陽君が注射嫌いなのは知ってるけど、吸入器だけじゃ喘息が治まりそうにないんだ。だから、注射頑張ろ!」と、看護婦さんが持って来た点滴をベッドに置き、俺の腕を消毒しだした。
俺は息が苦しいのも忘れ、「イ…ヤだ…ヤ〜」とベッドを降りようとした。
しかし、そこはもう亮先生は慣れていて、すぐに看護婦さんに俺を押さえるように指示を出し、俺はあっさり押さえつけられてしまった。
「大丈夫。すぐ終わるから」「や…だ。離し…て…」俺の顔はもう、涙や鼻水やらでぐちゃぐちゃ。