no drug no future
私達は一緒にDJをする決意をした。

2日後、出勤をして癒真くんとツインDJをしたい
とPsyjoに告げた。

Psyjoも『男女で回すのは珍しいし二人を面倒見るよ!』と快く応援してくれた。

この日からの出勤後は必ずDJ練習に励んだ。

Psyjoは『俺から盗みたいモノは何でも盗んで自分達のモノにしろ。そうできるのも今のうちだからな・・・。』そう言った。

テクニックや、mixの仕方や、お薦めのアーティストのアンリなど惜しみなく私たちに提供してくれた。

なんでこんなにヨクしてくれるのかな?と疑問が浮かぶほど懸命に知識をたたき込んでくれた。

『今のうちだからな・・・。』と言ったPsyjoの言葉は今の私たちには意味が分からなかった。

Psyjoの鬼のようなDJ練習を1ヶ月半くらい受けた頃、春の気配を感じるようになっていた。


もう4月だ・・・。

まぁ、いつも暗闇の世界しか知らない私に季節なんてどうでもよかった。
< 102 / 186 >

この作品をシェア

pagetop