no drug no future
ここ2ヵ月はがむしゃらに働いて、練習し、勿論週末は遊んだ。

何気なく過ぎていく日々がすごく早く感じた。

充実といってもいいのかな・・・?

少なくともクラブ遊びばかりしていた頃よりマシ・・・と思いたかった。

薬の回数は多少は減った。

ただ、Psyjoは私達に、練習中にも草や、よく分からないドラッグをくれた。

これは耳がよくなり、音を手に取れる。

これは音が体に染み込むから、オーディエンスの気持ちと一体化できる・・・

とにかく何かと理由をつけて飼い主から餌を与えられる私達。

本当に神様みたいな悪魔な人・・・Psyjo。

私達も薬はやめたいけど、好きだ。

教えてもらっているのに断るのも悪いし、付き合いだと思っていただいた。

いや、むしろ本心は喜んでいたのかもしれない。

アングラ世界では付き合いがドラッグ・・・。

普通、会社などの上司との付き合いといえば酒だ。

この世界はどこまでも狂っていると思った。

まぁ、接待などで会社員が風俗の付き合いもあるらしいし・・・。

考えたらこの世の全てが狂っているようにも感じた。

そんなふうに考えたら自分も普通に思えた。


私は末期かもしれない・・・。


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