no drug no future
私たちはこの話を詳しく聞かされたが半信半疑というか、あまりにドラマのような現実離れしている現実に戸惑った。

まぁ、私たちに嘘をつくようなことではないから全て真実なのだろう。

質問したいことは山ほどあったけれど、よくわからない悲しみと諦めがきて、相づちをするくらいしかできなかった。

一通り話が終わりぼぉーっとしているとPsyjoが事務所の引き出しの鍵を開け何かとりだしてきた。

私は目を疑った・・・。

私たちの目の前のテーブルに置かれたのは小ぶりのダンボールいっぱいの白い粉だった。


Psyjo
「これにはね、希望と絶望が入っている。どっちにするかは君たち次第。言いたい事わかるよね?」

癒真
「最後にハメましたね?もしかして最初からそのつもりだったんですか?」


はははっ。意味深な笑みを浮かべるPsyjo。



「ふざけないでくださいよ。私たちが何したっていうの?要するに処分しろってことでしょ?」

Psyjo
「アハッハッハッ!!ちょっと酷いなぁ〜。なんか二人とも勘違いしてない?こんな少量のヤクが察に見つかったところで、俺の刑なんて変わらないよ?(笑)勘グリも程々にしてよ・・・。」


Psyjoが捕まる事や今回の騒動は、関東のドラッグ界に影響が出るほどの大きな組織団体らしい。


「じゃあ、なんなんですか?こんなもの私たちに見せて・・・」


Psyjo「俺、今言ったよね?コレを希望か絶望にするかは君たち次第って。」


まさか・・・



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