no drug no future
Psyjo
「俺からの最後のプレゼント。」
私「そ、そんな・・・。」
私は混乱した。
これは善意か?
それとも罠か?
しかし、Psyjoの言葉や顔色を伺っても悪意が見えなかった。
Psyjo
「君たちは触ってない。指紋もついていないし。ただ俺が雇っていたアルバイトでしょ?だからこのヤクは見なかった事にできる。足はつかないから安心して。警察は俺の組織関係者にしか興味がない。たとえジャンキーでも君たちみたいな一般人捕まえても手柄にならないからね。まぁ、いらないならまた引き出しに俺が戻す。若しくは他の欲しい奴に譲る。欲しい奴は万といる。ただね、二人には悪い事させたな、と思って・・・。せっかく仕事場提供してあげたのに、また職を失わせてしまうでしょ?それに今月の給料は払えそうにもない・・・。まぁ、俺なりのケジメっていうか償いよ。サバくのもよし、使うのもよし、捨てるのもよし。君たちで決めて。良質だし、1パケ、1.5くらいでサバけば二人でも贅沢暮らしが1年はできるよ。」
嗚呼、やはりPsyjoは最後まで天使でもあり、悪魔でもあった。
以前の出来事が頭に浮かんだ・・・。
ここで働きはじめのころ、イベンターがPsyjoを訪ねたときに、事務所に鍵をかけて女と中にいた。
きっとPsyjoはシ◯ブをポンプしている最中だったんだ。
よく、仕事中にもふと消えるのも常習犯だったからだろう。
やたらと掃除が念入りだったり、目がギラギラしていたり・・・。
興奮気味で落ち着きがなかったり、饒舌だったりもした。
そしてDJを教えてもらっていたとき、『俺から盗みたいモノは何でも盗んで自分達のモノにしろ。そうできるのも今のうちだからな・・・。』確か、そう言っていた。
その時は意味が分からなかったけど、既にPsyjoは自分が捕まる事を察していたのだろう。
思い返してみるとPsyjoの不信な行動や色々な疑問やらがするすると説けた。