no drug no future
24章 ヨワイモノ
その後、私は精神的なアップ、ダウンが続いていた。
キャバでは少し嫌な事があるだけでめちゃくちゃへこんだ。
癒真くんの事も勘ぐりで疑ったり・・・。
イライライライラ・・・。
薬の後遺症だと分かっていたから自分自身に暗示をした。
『大丈夫だ!これは後遺症のせいだ!頑張れ自分!!もうすぐ抜け出せるから!』
しかし、期待も虚しく日に日に暗示は薄れていった。
だけどなんとか薬には手を出さなかった。
そしてある日、精神状態のダウンがピークに来た日があった。
一人湯船の中でぼーっとしていた。
嫌な考えが沸々と湧き出る。
一回沸いたマイナスは私を狂わせる。
カミソリを持つ。
手首にあて、目を閉じる。
『疲れた・・・。もう逝きたい。』
サクッ
スッーーーーー。
球状の色鮮やかな鮮血がやがて滴る鮮血に変わる。
そして手首からどんどん線上に流れ落ちて行った。