=キング of ビースト=3
「生意気なくそ餓鬼ねぇ。仲良しごっこやってる奴らにそんな事言われる筋合いはないよ。」
俺は雅の後ろにいる広斗を見据えて言った。
「あ゛?てめぇ死にてぇのか!!」
でも反応したのは広斗ではなくて雅。
「何?殺してくれんの?じゃあ…
ー…殺してよー…。」
それが俺の望みだから。
頼むから…もうこれ以上この世界にいたくない。
お願いだからー…
殺して、よぉーー…
再び熱いモノが目に上ってくる。でもそれを必死に抑えてさらに那龍を侮辱した。
そうしたら本当に殺してくれるような気がして、口からは思ってもいない汚い言葉が次々と出た。
「仲良しごっこやってるだけの暴走族に人1人も殺せないのー?あぁ仲良しごっこだから?てか本当にバカだよねぇ。そんな集団になって喧嘩して。関東一とか言っちゃってさぁ~。ただのバカの集まりじゃん!!何が面白いのぉ?本当にムカつく、那龍って。
ーーーーー…さっさと潰れればいいのにさぁ。」