=キング of ビースト=3








だだそれだけで、これからも頑張れると思った-ーー…。








「今日から紅雨は俺らの仲間だ。」



透き通るような声で言った夜琉の声は大きくなかったがよく響いていた。


その声に反発する者も居なかった。



―――――――



「って訳♪」


ゆうゆうはずっと俺の話を聞いていてくれて。

それも凄く真剣に。



「まぁそれから“無紅狼”は捨てて那龍の一員になったんだけど…後から璃玖に聞いた話ー…


…ーあの時夜琉かなり荒れてたから、珍しかったんだって。夜琉が他人を気にかける事。」


「え?」


「ほら夜琉って不器用だけどけっこう他人とかにも優しい所があるじゃん?」


「うん。」


まぁ夜琉が他人を気にかけるようになったのはゆうゆうと出逢ってからなんだけど。




< 187 / 331 >

この作品をシェア

pagetop