=キング of ビースト=3
――――――
「どれにしようかなぁ?」
と楽しそうにニコニコしながら笑う千佳を見てため息をつく。
呆気なく始業式は終わり、ホームルームも終えた私達は朝の約束通りに駅前のカフェに来た。
でーーー
「このイチゴパフェでいいや♪」
私は千佳にイチゴパフェを奢らないといけないらしい…。
「分かった。」
と小さく答える私に反論する千佳。
「由莉が私に心配かけるからよ、奢るぐらいで許してあげる私って素晴らしいっ!!」
「はいはい。」
と軽く流して注文をする。
しばらくして千佳の前にはイチゴパフェ。私の前にはミルクティーが置かれた。
店員さんが立ち去ると千佳はすぐに笑みを消し
「で、何があったの?何であんなに連絡取れなかったの?」
問いただす口調で話しかけてきた。