=キング of ビースト=3
階段を下りるにつれて、ガヤガヤと五月蝿くなっていく。
なんかいつも以上にガヤガヤしていて。
広間に入った瞬間、目を疑った。
「な…何これ。」
そう無意識に呟いていて、私の目にわ、広々とした広間に置か脚の長い円テーブル、その上にわ黒の長いテーブルクロス。出入り口を行き来する沢山の面子、が映っていた。
広間の一段高くなっているフロアの方にわ黒のレザーソファーが一つ。白のレザーソファーが一つ隣同士に並べてあった。
「夜琉、今日なんかあるの?」
そう聞いたら
「知らね。」
と、どうでもよさそうに呟いた。
「何があるんだろうね。」
「ああ。多分、宴会だろ。」
「は?」
宴会?
何で?
そう思った時ちょうど、颯が走って来て
「すいません、勝手に宴会の準備してます。」
と夜琉にことわりを入れてきたので
「何で宴会するの?」
と颯に聞くと
「由莉さんと夜琉さんが戻って来たからですよ。」
とスラッと言った。
さも当たり前ですよ、と言わんばかりの口調だった。