=キング of ビースト=3
ただ真っ直ぐに、汚れの知らない綺麗な瞳で夜琉を見た由莉は想いを言葉にのせた―…。
「ねぇ、夜琉。お願い――…
私がいるから、私がずっと側にいるから―…お願い……―
これ以上、自分を傷つけないでっ―…!!」
震える声は十分すぎるくらいに、痛いくらいに夜琉に想いを届かせていた。
目を見開いた夜琉は、
「っ」
目の前に立つ由莉の手を引き、自分の胸に引き寄せ強く抱き締めた。
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