=キング of ビースト=3
「いや、高2だ。」
「えっ!?」
「…。」
「ダブったの?」
「ああ。」
本当に今更だが…予想外だ。
「なんで?」
「出席日数が足りなかった。」
「あー」
確かに。夜琉が真面目に学校に行っているとわ思えない。
「なら、卒業わまだだね。」
「ああ。」
「卒業したらどうすんの?」
「しらね。」
「ええ~」
「由莉わ?」
「え?私?」
「ああ。」
最近わよくこうやって話をする。それが、本当に楽しいんだ。
「うーん。美容師とかかな?でも、結婚したら主婦がいい。」
「フッ…そうしとけ。」
柔らかく笑う夜琉が愛おしくて。心から温かい気持ちが溢れ出す。