=キング of ビースト=3




でも次の瞬間にわいつもの璃玖に戻っていて、ニコッと笑いながら


「つまらない昔話しちゃったね。話もどそっか。」


と言った。


「まぁ、俺の親父がトラストの社長だったから由莉ちゃんの事が分かったんだよ。」


「うん?」


「ゼブラ模様のタオルでその持ち主を探すのわ流石に無理があったから。」


「…。」


そりゃあそうだ。
ゼブラ模様のタオルなんて持っている人わ沢山居るし。


「でも、そのタオルにわトラストのロゴマークとイニシャルが入っていた。」


「…うん。」


「トラストわさ有名なブランドだけど、刺繍いれてあげる人わごくわずかなんだ。」


「え!?」


「トラストが特別だと思った人にしか刺繍わいれない。どんなにお金をつまれても、どんなに頼んでも刺繍わごく一部の人にだけなんだ。」


「え…!?でも…」


「ーー由莉ちゃんのタオルにわ刺繍がしてあった。」


「うん。」




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