青春スパイ大作戦【短編集】

結局、消去法で本田さんに告白することにした。

心変わりの早さも若さの特権だぜ!
っつーか、やっぱりやるからには、ハードルが高い方が燃えるってもんよー!

オレは、再び一週間ほど、本田さんにどうやって告白するかを悩み続けた。

元から可愛いと思っていたのもあって、一週間後には、菊川さんの時以上に好きになっていた。
あぁ、これこそが本当の恋なんだ。
菊川さんへの想いは、所詮若気の至りってやつだぜ。
本田さんこそ、オレの愛を捧げるに相応しい。

そうやって浮かれていたオレだったのだが、

ここである事件が発生する。

< 102 / 204 >

この作品をシェア

pagetop