青春スパイ大作戦【短編集】
「じゃ、三千円賭けるか?」
学校の帰り道。その時は、男前のシマと二人並んで帰っていた。
他にも一緒に帰る奴はいるが、道も狭いので大体二人ずつくらいで喋りながら駅までの道を歩む。
「じゃ、来月までに告白して、彼女ができた方が三千円な」
俺たちは、賭け事が大好きだった。
トランプで10円を賭けてゲームしたり、ジュース賭けてゲームしたり、ベビスター賭けたりで、そんなことばっかりしていた。
その時は、ひょんなことから恋バナになり、そして、駅に着く頃には、もうルールが決まっていた。
オレは、どっちにしても告白するつもりだったし、タイミング的にちょうど良かったので勝負することにしたのだ。
相手はハンド部一の男前。噂では隠れてファンクラブも存在するらしい。
だが、オレはそんな男前を前にしても全く動じなかった。
それよりも、こいつの驚く顔を見るのが楽しみでしょうがなかった。
さっきも言ったが、本田さんは、以前この男前のシマと付き合っていたことがある。
しかし、このワガママな男前は、「なんか合わん」と、いう理由で二人はいつの間にか自然消滅したのだった。
その彼女だった本田さんとオレが付き合う。
こいつは、びっくりするに違いない。まぁ、相手も男前なので、成功する確率は高いが、引き分けでも、奴は驚くに違いないのだ。相手に与える衝撃度はオレの方が上だ。
「ってか、にぃしぃ誰に告白すんのよ?」
「いや、それは、お互い内緒にしとこうぜ」
フフフ、今言ったら発表した時の衝撃が半減しちゃうじゃないかぁぁぁぁあ。