青春スパイ大作戦【短編集】

1時間近く待たされた後、名前を呼ばれて中に入ると、初老の医者がオレを待ち構える。

これで、美人女医とかだったら、恥ずかしくて死ねる。
いや、そこまで来たら逆に開き直って楽しめるかもしれない。

なんて、思っていると、

「どうしました~」と、医者。

「いや、あの、一ヶ月くらい前からアソコがかゆくて・・・」

そう告げると、医者は少しニヤついて「シラミか?」と問うてくる。

「ハ、ハイ、もしかしたら・・・」

「じゃ、ちょっと脱いでみて」

やっぱり、脱ぐのね。

看護婦さんが、なんか作業してるんだが、あくまでこっちに背中を見せ続けてる。明らかにこっちに気を使ってくれている様子。
ってか、逆にその心遣いが胸に痛いんですけど。。。

そう思いながら、ここは躊躇してられん!と、思い切りズボンとパンツを脱ぐ。

ちなみに、病院に来る前にちゃんとお風呂に入って勝負パンツを履いて来たのは、男としてのギリギリのポリシーだ。

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