青春スパイ大作戦【短編集】
仕事が終わり家でまどろんでいたら、10時頃、本田さんからメールが入った。

『本ありがとう!一気に読んだよ!凄い、感動した~!ほんまにありがとう!』

オレは、それを見て、一気に心拍数が上がる。

とうとう、この時が、来た。

オレは、メールを返す。

『そりゃ良かった。でも、もう一つプレゼントがあるねん』

『え、何~!?』


『ブックカバーを取って、表紙も取って、その裏を見てみ』

送信ボタンを押した後、オレは、心臓バクバクで返事を待つ。


しばらくすると、電話に着信が。

オレは、唾をゴクリと飲み込んでから、電話に出る。

「・・・・・・・」

無言。

「・・・・・グスッ」


彼女は、泣いていた。

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