青春スパイ大作戦【短編集】

勿論、オレは高校時代でもエロ偏差値は70近くあったので、エロさでは他の追随を許さなかったが、いかんせん机上で学んだ知識だけで、実践力はゼロ。
なので、コンドームを触った時は、恥ずかしながらも興奮した。

しかし、すぐに冷静を取り戻すと、「へっ、別に大したこと無いぜ」みたいに表面上は繕っていた。

みんなで、コンドームを風船にして、簡易バレーをして遊んだりする。

「くさっ!!」

しかし、コンドームのゴム臭さに耐え切れずすぐに終了。

そして、

「ちょ、オレ家で着ける練習するから持って帰ってもいい?」

誰かが言い出すと、

「オレも!」「オレも~」

みんなが一つずつ取り出す。

男前は、「おう、ええよ」と、にこやかに答える。

オレはと言えば、「そんなこと興味ないね」という態度をしつつも、そっと一つ抜き出すとポケットに隠して、持ち帰った。

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