青春スパイ大作戦【短編集】
「たまには、チョコレートもええなぁ!」
「だって、チョコには、疲労を癒す効果があるねんで!」
それは、どう見ても義理チョコ。一口サイズのチョコが一個ずつ包装されたものだった。
元から、腹が減りまくりで、しかも成長期の俺たちはあっという間にそのチョコを食いきる。
だが、オレは密かに一つだけ自分の鞄のところに隠し持っていた。
今年チョコを貰ったという事実。
その事実を証明するため。
あぁ、せこいとか言いたければ勝手に言うがいいさっ!!
机の中に永久保存だぜー!