青春スパイ大作戦【短編集】

オレは、周りの様子を伺うため、まず全く興味がないビジネス向けのソフトを一通り眺めると次にゲームコーナーへ。
『信長の野望』や『三国志』といったソフトを、

「フンフン、今度のはなかなかグラフィックが綺麗だなぁ」

なんて、ことを呟きながらパッケージを手に取って眺めていた。

そして、レジはあそこか。レジ係は男だな。ふっ、助かったぜ。なんてことを考えていた。

周りに人の気配が無くなったのを見計らって、オレは勇気を出して、エロゲームの一角に進む。

「こ、これがエロゲームか･･･」

18禁のシールが貼られたパッケージ達を眺める。
手に取るのは憚られたので、タイトルだけを眺め見る。

「ドラゴンナイトは･･･」
オレは、前もって目星を付けていたゲームがないか探すが、それは見つからなかった。