好きと伝えたくて…
*第1章*
出会い
『…来ちゃった』
本当にこれで良かったのかな?
分からない…けど、もう"あの街"にはあたしは居られない。
本当は逃げたくない。
…だけど今のあたしはまだ弱くて。
こうやって土地を変え、生きてくしか方法が無い。
『それにしても、ヒドいなこの学校。ま、入れるんだから感謝しなきゃだな』
てか職員室、何処だよ?
―トントン!
「わぁあ、やっぱ可愛い子だあ!」
『…?』
てか、誰。
あたし全く知らないんだけど。
可愛いとか言っておきながら張本人のが可愛いってどうよ?
「あーあー、いきなりゴメンね!」
『いや、別に…』