好きと伝えたくて…


『モテるのも困るね』

「特に蝶極はね~!」

『樹菜は蝶極と仲良いみたいだね』

「ん~、仲良いってかクラスメートだしね。あたし、慶ちゃんとは幼なじみだし」


あぁー…!
だから、そんな呼び方してたんだ。
可愛い同士の幼なじみとか…羨ましい。


「二人とも行こう?」

『尚斗呼んでるし行こっか』


校門まで出てくと見慣れた高級車。
良く、來斗を迎えに家に来てたしな。


「乗れよ」

『あ、うん。あっ…!』

「ら、來華さん?!!」

『梅田さん…』


しまった。
この高級車が見慣れてんなら運転手も見慣れてんじゃん。

どうか、この場を乗り切らなきゃ!



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