好きと伝えたくて…
―………朝、
『…会いたくないな、逃げてもダメなのに』
「あっ、來華!おはよ♪」
『樹菜、おはよ』
「なんか学校ダルいよね~…」
『ダルいのは否定しないけど樹菜が言うとシックリ来ないな…』
「えっ…、そうかな?」
『そうだよ、"ダルい"なんて言葉は樹菜みたいな可愛い子じゃなくて…うーん、将也みたいな不良が言うのがピッタリじゃない?』
…自分で言っておいて、みんなの事を口走り頭に浮かばせるのはやっぱり辛いな。
「ウチ、別に可愛くないんだけどね…。不良って言うなら來華もシックリ来るよね!」
『え?あたし…が?』