好きと伝えたくて…


「そうだよ!來華だって不良だよ」

『あたしは…違うと思うけど』

「いや、絶対そうだしね!…煙草とか吸うでしょ?」

『まぁ…』

「ほらー!やっぱりっ」

『やっぱりって…。樹菜だって酒は呑むじゃん』

「それとこれは違う~!」


どう違うのだろう。


『…ねぇ、なんであんな校門とこ騒がしいの?』

「あ、ほんとだ」

『事件…?』

「まさ「あ!来たわよっ」


来た…?
誰が?


『ねぇ、樹菜…』

「ん?」

『なんか、あの集団がコッチに向かって来てるのは気のせいかな?』



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