好きと伝えたくて…


「來華…。」

『あたし寂しくなんかないよ。守ってももらわなくて良い…。お願いだから、これ以上あたしの中に入ってほしくない…よ』

「來華…その背負ってる過去、ウチじゃ…頼りないかな?」


あっ…!
樹菜は関係ないのに…
樹菜は知らないのに…

なに、悲しませてるんだろ…



『今…は、ゴメン。だけど、話せる時になったら、話す…から』

「分かったよ!!」

『樹菜?』

「なぁに?」

『ありがとう』

「えへへー!なんか照れるじゃん!大丈夫?さ、教室行こ」

『うん』


今は話せないけど…
樹菜になら、あたしの過去…話しても良い気がする。
だけど、その時は本当に来るのかな?




< 35 / 77 >

この作品をシェア

pagetop