好きと伝えたくて…


「來華ちゃん、初めて笑ったね」

『え…?』

「確かに…そうだったかも。何してても心から笑ってなかったもん」

『う、う「嘘じゃねぇ」

『だ、だって!あたし…ちゃんと笑ってたよ?』

「"ちゃんと"ってのは今日みたいに笑う事なんだよ?來華…っ」

『……っ』

「無理して笑えなんて言わねぇ…。だけどよ…殻にだけは閉じこもんな」

「來華は1人じゃないんだよ?ウチだって、慶ちゃんだって、将也くんだって、尚斗くんだって、龍騎くんだって、來斗さんだって…蝶極だって……みんな、みんな、來華の仲間なんだから!!」

『なか…ま?』

「そうだぞ來華。樹菜ちゃんの言う通りだ。お袋達だって心配してんだ。お前は何も考える事はねぇよ」

『だ、だって…』



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