好きと伝えたくて…


『ここ…?』

「おう」



愁都が眠っている"野薔薇霊園"。


『あたし、お水持って来るから場所教えてよ』

「俺が行くから先に会いに行けよ。真っ直ぐ行って3列目の右の5番目だから」

『分かった』



なんか…ドキドキしてきた。

えと…5番目だったよね?




『…愁都、来たよ』

ふぅぅー…

『一年…振りかな?えへへ、会いたかった…っ。しゅーとぉ……』

…グスっ、うっ…。


『あっ、あた…しのせいでぇ……しゅう、と……ゴメン、ね…っ、……あたしぃ、しゅ、…と居ないとダメ……だよっ』


はぁぁ…ダメだ、涙が止まらない。
涙腺、緩みすぎだよぉ……っ。



< 64 / 77 >

この作品をシェア

pagetop