好きと伝えたくて…


「はーい!あら、來斗く……ら、いかちゃん……?」

『愁都…ママ』

「……っ!來華ちゃん……よ、良く来てくれたわね!さ、入りなさい」

「來華…。入るぞ?…お邪魔します」


なんで…?
なんで、何も言わないの?
怒らないの?



「さっきまでね?蝶極のみんなが来てたのよ」

「そうなんすか?入れ違いって感じすっね」

「そうね。愁都も、こんなにたくさんの人が来てくれて喜んでるわよ!」

「きっと…アイツなら喜んでるに違いないすっね」

「えぇ。…それに、來華ちゃん来てくれて……ありがとう」

『え?』

「ちょうど、1年振りなのよね?前よりスゴく美人になっちゃって。私も嬉しいわ!」

『…して?』

「え?」

『どうして!あたしを責めないの!?』

「じゃあ、逆にどうして責めないとイケないの?」


え…?
どうしてって……。

あたしが愁都を……っ!




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